熊野神社の杉(別名:タコ杉)- 熊野棚田米(水のきれいな熊野で一年を通したお米つくりを。)

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熊野神社の杉(別名:タコ杉)

所在地 蒲生郡日野町熊野215
樹種 スギ(スギ科)
樹高 20m
幹周り 7.2m
樹齢 400年(推定)

熊野神社の杉(別名:タコ杉)とは

綿向山(1,110m)南西の麓に抱かれて熊野の集落がある。いつも静かで、穏やかな空気が流れる所である。熊野神社の創建は不詳だが、古来当地は神体山綿向山を中心として活動した修験者の根拠地であり、熊野からの勧請は中世以前とされる。神社から綿向山に向かって少し入ると「熊野の滝」がある。修験者はこれを那智の滝になぞらえて「神瀑(しんばく)」とし、修行を終えて還俗するときにはこの滝で禊をしたと伝承されている。9月8日の「御滝祭り」には滝に祀る祠の扉を開ける習わしがあり、神聖と崇める滝を熊野神社の御神体としてお祭りしている。

また、毎年成人の日の朝、厳寒の中「弓取の神事」が挙行されている。
地域で選ばれた6人の若者が狩衣に身を固め、拝殿の前から修験者がかつて退治した大蛇が埋められていると伝わる「おろち塚」に向かって数本ずつ矢を放つ行事だ。修験者の儀式が村の若者を一人前と認める儀式に変わったものと思われ、民俗学上重要な祭りの一つとされている。

タコ杉は、熊野神社の鳥居手前の右側に大きく四方に枝を伸ばしている。タコが足を数本空に向かって伸ばしている姿になぞらえたものだ。鈴鹿の御在所山(1,212m)をはじめとする険しい山地には、自然に育った「タコ杉」と呼ばれるものが自生している。

杉は通常まっすぐ一本立ちする性質をもっているが、鈴鹿山地の杉の多くが根元近くから多数に分枝して、蛸が足を広げたような形をしている。これは幼木のときから積雪で押さえつけられ、氷に閉ざされた厳しい環境のもとで育ったことが影響しているようだ。

タコ杉のように何百年も苦難に耐えて異様な姿で弧高を保つと、杉はただの杉ではなくなり、もはや神となって人々から畏敬の眼差しで崇められて大切に残されている。