熊野のヒダリマキガヤ - 熊野棚田米(水のきれいな熊野で一年を通したお米つくりを。)

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熊野のヒダリマキガヤ

所在地 蒲生郡日野町熊野184地先
樹種 ヒダリマキガヤ(イチイ科)
樹高 21m
幹周り 2.4m
樹齢 400年(推定)

熊野のヒダリマキガヤとは

榧(カヤ)は山形県以南に分布する暖帯性の常緑高木で、かつて葉が蚊遣り(いぶし)に使われたのが名前の由来といわれる。古名を「かえ」(かへ・榧と書く。)と言った。生長は遅いが寿命は長く、雌雄異株、まれに同株で花は五月ごろに咲き、10月ごろに緑色の仮種皮が種子を包み込んだ1~3センチの核果をつける。

昔は、湖北の木之本や伊吹町で「米1升カヤ1升」といわれ、カヤの実1升が米1升に相当するほど大事にされた。入会山には榧の木がたくさん生えていて、ひと秋に何千俵もの実が採れたという。
地元では採取の解禁日を設け、その日が来ると村人は争って山へ入っていった。これを町へ出して米や油と交換し、一部は残して食用油や灯火用として使用するほか冬のおやつにしたといわれている。

ところで、左巻榧(ヒダリマキガヤ)は榧が突然変異で生じた変種である。普通の榧に比べると、種子が長楕円形で4~5センチと大きい。決め手は種皮の細い溝で、通常は直線に近いのに、螺旋状に左巻きになっていることが特徴である。珍種として、1922年に国の天然記念物の第一号指定を受けた。

地元日野町では、町の山と崇める綿向山の標高1,110メートルにちなんで毎年11月10日に「ふれあい綿向Day」として登頂イベントを催している。数年前には、登頂者に山の思い出を持ち帰ってもらおうと「ヒダリマキガヤ」の種をプレゼントした。頂上に祀られている大嵩神社では20年ごとに遷宮が行われており、この社の建築材は榧の木が使用されている。登頂者に種を無料配布したのは、種が立派に生長して将来遷宮に役立つときがあるかもしれないという期待からという。夢のある計らいだ。